（3549）クスリのアオキホールディングスは、2025年5月期第2四半期（中間期）の決算を発表し、売上高が前年同期比12.6％増の2,428億26百万円、親会社株主に帰属する純利益が151.9％増の86億22百万円となった。営業利益も同85.5％増の126億51百万円と、大幅な増収増益を達成している。

主力の食品部門が前年同期比18.4％増の売上を記録し、全体の業績を牽引。加工食品や生鮮食品の品揃え強化が奏功した。調剤薬局の新規開設や既存店舗への調剤併設が進み、調剤事業の売上が12.6％増と安定した成長を見せた。北信越や関東地域での新規店舗開設が進み、店舗数は合計975店舗（前年同期比15店舗増）に拡大。特にドラッグストア併設型調剤薬局が顧客の利便性を高めている。

競争激化が続くドラッグストア業界の中で、同社は調剤事業や食品部門の拡充を通じた差別化戦略を展開。一方で、異業種を含む価格競争や出店競争が激化する中、収益性の維持が課題となる。

2025年5月期の通期業績予想では、売上高が11.0％増の4,850億円、純利益が47.1％増の181億円と見込まれており、引き続き堅調な成長が期待される。