Veritas In Silico（以下「VIS」）は、英国Liverpool ChiroChem社（以下「LCC」）との間で、mRNAを標的とした低分子医薬品の共同開発および商業化契約を締結したと発表した。この協業は、がん、希少疾患、中枢神経系疾患、感染症に対する新薬創出を目指し、2025年以降の事業拡大に向けた重要なステップとなる。

VISは2024年7月以降、LCCの化学プラットフォーム「PACETM」を活用し、1,000種類以上のキラルフラグメントを分析。自社の創薬プラットフォーム「ibVIS®」と組み合わせ、10個のmRNA標的に対するスクリーニングを実施した。その結果、新規化合物の発見に成功し、将来的な商業化を見据えた開発基盤を構築した。

両社は引き続き、ヒット化合物から有望なリガンドを特定し、前臨床試験や商業化に向けたプロジェクトを進行予定。この契約はVISの成長戦略の一環であり、2025年度に目標とする新規契約4件のうち1件目の成果として位置づけられる。