（8053）住友商事が、インドネシアの鉱山向け大型ポンプレンタル企業PT. Resource Equipment Indonesia（REL）の全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。この戦略的買収により、住友商事は東南アジアの建機レンタル事業を大幅に拡大し、鉱山分野への本格進出を果たす。

住友商事の建機事業は、地域拡大、商品の多様化、顧客基盤の拡大を戦略の柱としている。2020年にはシンガポールを拠点に東南アジア6カ国で建機レンタル・販売事業を展開するAver Asiaを買収しており、今回のREL買収はその延長線上にある。

インドネシアは人口増加による高い経済成長が見込まれ、機械化・レンタル化の加速も期待できる市場だ。RELは多くの大手鉱山会社を顧客に持つリーディングプレーヤーで、専門性の高い大型ポンプのノウハウと顧客基盤を有している。

RELは単なる機械の貸し出しにとどまらず、現場ごとの異なるニーズに合わせた最適な仕様を提案し、運用やメンテナンスを含めたトータルソリューションを提供できることが強みだ。