（2282）日本ハムは、タイ最大の食品企業であるチャロン・ポカパン・フーズ（CPF）との包括的業務提携に合意した。この提携により、アジア市場での競争力を一層強化し、加工食品分野での事業拡大を目指す。

CPFはタイを拠点とするアジア有数の総合食品企業で、農工業や食品事業において豊富なノウハウとネットワークを有している。一方、日本ハムは国内トップクラスの食肉および加工食品事業を展開しており、両社の強みを融合させることで新たな成長機会を創出する狙いだ。

提携内容には、タイや日本、シンガポール、香港などアジア地域における共同事業の推進が含まれる。具体的には、原材料の共同調達や加工食品の共同開発、日本ハム子会社「タイ日本フーズ」の製品をCPFの販売網で展開する計画だ。また、日本ハム製品をアジア市場に輸出する一方で、CPF製品を日本国内に輸入・販売する取り組みも進める。

さらに、中国市場では牛肉関連商品の販売や加工食品の共同開発も視野に入れている。これらの施策を通じて、日本ハムは海外展開を加速させる構えだ。