三桜工業は、データセンター向け水冷冷却装置の新機種開発を発表した。新製品はフィンパイプタイプ冷却装置で、サーバーラック背面に取り付けて高熱を水冷冷却する機能を持つものだ。

新機種は、パイプ表面をフィン付き加工とすることで熱交換率を向上させ、前機種と同等の性能を維持しながら、奥行寸法を4分の1、重量を2分の1に大幅削減することに成功した。この小型化により、既存のサーバーラックへの取り付けが容易になり、新たな専用ラックの導入が不要となるため、経済性と保守作業性で優位性を持つ。

同社は自動車の重要保安部品や、スーパーコンピュータ「富岳」の水冷冷却配管部品の実績を持つ。この技術力を活かし、データセンターにおける水漏れリスクに対応する高品質な製品開発を進めている。