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2024/10/23 07:45
京セラが燃料電池のリサイクル技術開発に乗り出し、鹿児島大学と共同で、使用済み燃料電池からレアメタルやレアアースを抽出する技術の開発に着手した。この技術開発の焦点は、燃料電池の心臓部であるセルスタックからニッケルやイットリアなどの希少金属を取り出すことにある。
セルスタックはセラミックス素材で強固に作られているため、これまで分離が困難とされてきた。しかし、京セラと鹿児島大学は特殊な液体を用いてセラミックスを溶解し、希少金属を分離・回収する手法を編み出した。
この取り組みには大きな経済的意義がある。レアメタルやレアアースの多くは中国からの輸入に依存しており、供給リスクが常に存在する。自社で使用済み燃料電池から希少金属を回収し再利用できれば、原材料の安定確保につながるだけでなく、燃料電池の製造コストを大幅に削減できる可能性がある。
京セラは約1年をかけて技術の実現性と経済性を検証し、その後、九州地方での事業化を検討する方針だ。九州電力が廃止した川内発電所跡地の活用も視野に入れている。この地域では、九州電力などが廃棄物の再資源化拠点を計画しており、シナジー効果も期待できる。
セルスタックはセラミックス素材で強固に作られているため、これまで分離が困難とされてきた。しかし、京セラと鹿児島大学は特殊な液体を用いてセラミックスを溶解し、希少金属を分離・回収する手法を編み出した。
この取り組みには大きな経済的意義がある。レアメタルやレアアースの多くは中国からの輸入に依存しており、供給リスクが常に存在する。自社で使用済み燃料電池から希少金属を回収し再利用できれば、原材料の安定確保につながるだけでなく、燃料電池の製造コストを大幅に削減できる可能性がある。
京セラは約1年をかけて技術の実現性と経済性を検証し、その後、九州地方での事業化を検討する方針だ。九州電力が廃止した川内発電所跡地の活用も視野に入れている。この地域では、九州電力などが廃棄物の再資源化拠点を計画しており、シナジー効果も期待できる。