小野薬品工業は、2024年10月10日、韓国リガケムバイオサイエンス(LBC)と固形がん領域においてファーストインクラスを目指した抗体薬物複合体(ADC)である「LCB97」に関するライセンス契約を締結したと発表した。固形がんを対象にLCB97を全世界で独占的に開発・製造・商業化する権利を取得し、契約一時金、研究開発の進捗及び売上高に応じたマイルストンとして最大7億ドル(約1040億円)、上市後の売上高に応じた段階的なロイヤルティを支払う。

LCB97は、複数の固形がんに高発現していることが報告されているL1細胞接着分子「L1CAM」を標的として創製されたADC。前臨床段階で、LCBがこれまでに実施した複数のがんモデルマウスにおいて強い抗腫瘍効果を示しているとしている。

小野薬品工業の25年3月期1Qの営業利益は25.8％減の306億円、通期は23.7％減の1220億円を計画する。

小野薬品工業の株価は1.85％安の1992.5円で推移している。PERは10.28倍、配当利回りは4.01％。