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2024/10/8 09:11
(3382) セブン&アイ HD スーパー事業の一部株式売却を検討
セブン&アイ HDが、イトーヨーカ堂やヨークベニマルを含むスーパー事業の一部株式売却を検討していることが、明らかになった。プライベートエクイティ投資会社などに対して、売却の可能性について初期段階の打診を行っているという。
セブン&アイHDはスーパー事業に関してマイノリティー株主として残る可能性があるが、具体的な持ち分についてはまだ決まっていない。スーパー事業の株式評価は、EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の6~8倍程度になる見込みで、2024年2月期のスーパー事業のEBITDA(537億円)を基に試算すると、3200億円から4300億円規模の取引になる可能性があるという。
7月にセブン&アイHDは、スーパー事業の新規株式公開(IPO)の検討を発表していたが、IPOの実現には数年かかる見通しだった。今回の株式売却の動きは、より迅速に株主へ利益を還元する手段として、選択肢を広げる狙いがあるとされる。特に、8月にはカナダのアリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことで、セブン&アイHDには企業価値向上策を求める外圧が強まっている。
セブン&アイHDのスーパー事業は、2024年2月期に135億円の営業利益を計上しているが、海外コンビニ事業(3016億円)や国内コンビニ事業(2505億円)に比べると、大幅に低い水準にとどまっている。スーパー事業は16社の連結子会社と4社の関連会社で構成されている。
セブン&アイHDはスーパー事業に関してマイノリティー株主として残る可能性があるが、具体的な持ち分についてはまだ決まっていない。スーパー事業の株式評価は、EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の6~8倍程度になる見込みで、2024年2月期のスーパー事業のEBITDA(537億円)を基に試算すると、3200億円から4300億円規模の取引になる可能性があるという。
7月にセブン&アイHDは、スーパー事業の新規株式公開(IPO)の検討を発表していたが、IPOの実現には数年かかる見通しだった。今回の株式売却の動きは、より迅速に株主へ利益を還元する手段として、選択肢を広げる狙いがあるとされる。特に、8月にはカナダのアリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことで、セブン&アイHDには企業価値向上策を求める外圧が強まっている。
セブン&アイHDのスーパー事業は、2024年2月期に135億円の営業利益を計上しているが、海外コンビニ事業(3016億円)や国内コンビニ事業(2505億円)に比べると、大幅に低い水準にとどまっている。スーパー事業は16社の連結子会社と4社の関連会社で構成されている。