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    2023/12/5 10:29
    (4118) カネカ 日本医療機器技研を完全子会社化 血管治療に照準
    カネカは、日本医療機器技研を完全子会社化する。カネカは、日本医療機器技研が開発・販売する生体吸収性ステントの事業を強化し、血管治療分野への進出を図る。日本医療機器技研は、熊本県に本社を置く医療機器メーカーで、冠動脈ステントの研究開発で高い技術力を持っており、生体吸収性ステントの開発・販売を手掛けている。生体吸収性ステントは、金属製のステントと異なり、人体内で徐々に分解・吸収されるため、血管内に残留することによる血管の詰まりを防ぐことができる。

    カネカは、心臓・末梢血管疾患および脳血管疾患の治療デバイスである、血管内治療用カテーテルを製造・販売している。動脈硬化など冠動脈疾患の治療に用いるステント治療は、日本国内で300億円規模の市場があり、この領域で事業拡大を目指している。生体吸収性ステントという新たな成長分野への進出を図る。

    ステントは拡張することができる網目状の小さな金属製の筒で、コバルトクロム合金やニッケルチタン合金などの金属製が多い。日本医療機器技研の生体吸収性ステントは安全性の高いマグネシウム合金を使用し、現時点で唯一の生体吸収性ステントである。

    カネカと日本医療機器技研の技術の融合により生体吸収性ステントの研究開発をスピードアップし、治験等を経た上で2028年度に上市、2035年に売上高150億円を目指す。

株式情報更新 (11月27日)


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