注目銘柄
2023/5/19 10:43
(6997) 日本ケミコン 【小型電気二重層キャパシターの生産能力を2倍に増強へ】
日本ケミコンは、小型の電気二重層キャパシター(EDC)の生産能力を2倍に増強する。100%子会社のケミコン山形の米沢工場に生産ラインを1本増設し、生産能力を現状の月産50万個から100万個にする。秋までの稼働を目指す。設備投資額は2億~3億円とみられる。
EDCは、車載向けに緊急時のバックアップ用電源として需要が高まっている。車の電動化に伴い、事故で電源システムからの電源供給が途切れた場合でも、ドアを開くだけの少量の電気が必要とされている。日本ケミコンは、このドアロック解除用に小型のEDCが役立つと考え、小型品を開発。アルミ電解コンデンサーの生産設備のノウハウを移植して、後発ながら、2018年にケミコン山形の米沢工場で国内車メーカー向けに量産を始めた。
今回の生産能力増強は、顧客からの引き合いが強まっていることから決定した。顧客も何社か増えており、今年増強しないと供給量が足りなくなるとの危機感がある。
日本ケミコンは、EDCのほかに、燃費向上のための減速エネルギー回生システム用に大型品も開発。2012年以降、マツダなどに採用されている。
2021年3月期の業績について「自動車市場は当然だが、一番は第5世代通信(5G)関連市場だ。中でも基地局向けでは導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーの引き合いが強い」と見ている。
日本ケミコンは、今後も車載向けや5G関連市場など成長が見込まれる市場でシェアを拡大していく方針だ。
EDCは、車載向けに緊急時のバックアップ用電源として需要が高まっている。車の電動化に伴い、事故で電源システムからの電源供給が途切れた場合でも、ドアを開くだけの少量の電気が必要とされている。日本ケミコンは、このドアロック解除用に小型のEDCが役立つと考え、小型品を開発。アルミ電解コンデンサーの生産設備のノウハウを移植して、後発ながら、2018年にケミコン山形の米沢工場で国内車メーカー向けに量産を始めた。
今回の生産能力増強は、顧客からの引き合いが強まっていることから決定した。顧客も何社か増えており、今年増強しないと供給量が足りなくなるとの危機感がある。
日本ケミコンは、EDCのほかに、燃費向上のための減速エネルギー回生システム用に大型品も開発。2012年以降、マツダなどに採用されている。
2021年3月期の業績について「自動車市場は当然だが、一番は第5世代通信(5G)関連市場だ。中でも基地局向けでは導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーの引き合いが強い」と見ている。
日本ケミコンは、今後も車載向けや5G関連市場など成長が見込まれる市場でシェアを拡大していく方針だ。