ブラザー工業は、工作機械の生産工場をインド南部に建設する。2024年9月の完成を予定しており、12月の生産開始を目指す。総事業費は約20億円となる見込み。ブラザーは、2030年度に向けたブラザーグループビジョンにおいて「産業用領域」を注力領域として位置づけている。工作機械は現在、日本の刈谷工場および中国のブラザーマシナリーで生産しているが、新たにインドで生産を行うことで、より短納期で届ける体制を構築する。

ブラザーの産業機器は、ミシンの重要部品を製造する工作機械の自社製作から生まれており、ガーメントプリンターは、オフィス用プリンターで培ったインクジェット技術により、布への印刷の高速化と精細な印刷品質を実現している。加工部品を自動で搬送・供給できるオプション装置など周辺機器の開発を進めている。