住友商事は2022年3月期の当期利益を3800億円から4600億円と21.1％上方修正した。資源ビジネス・非資源ビジネスのいずれも堅調に推移している。年間配当も90円から110円に増配する。

また、2022年3月期第3四半期(4-12月)の四半期利益は3351億円となった(前年は▲1137億円)。

セグメント別では、金属の利益414億円(前年は▲126億円)。海外スチールサービスセンター事業や北米鋼管事業の増益が継続した。

輸送機・建機の利益は517億円(前年は▲150億円)。リース事業や自動車関連事業の増益が継続した。

インフラの利益は223億円(前年は▲258億円)。電力EPC案件がピークアウト。前年のEPC案件での工事遅延の追加コスト計上などの反動で増益となった。

メディア・デジタルの利益は6.1％増の311億円。国内主要事業会社の堅調が継続した。

生活・不動産の利益は342億円(前年は▲115億円)。欧米州青果事業で前年に減損損失を計上した反動や米国市況の回復、不動産事業で大口案件の引渡があったことが寄与した。

資源・化学品の利益は1445億円(前年は▲795億円)。前年のマダガスカルニッケル事業の損失計上の反動や資源価格の高値推移、化学品トレード・農業資材ビジネスの堅調などが寄与した。

住友商事の株価は1％高の1824円で推移している。