総合衣料問屋のプロルート丸光が、新たな事業として「いつもの薬が処方箋無しで買える零売薬局事業」を開始する。零売薬局とは耳慣れないが、処方箋をもたない患者に対して、許可されている「非処方箋医薬品」を販売できる業態という。「非処方箋医薬品」は必ずしも医師の処方箋が必要なく、現在約1万5000種類ある医薬品のうち、7300種類が該当するという。購入者にとって医療機関に行く手間や、待ち時間を短縮できるというメリットがある。

零売は処方箋なしで薬を販売するため、保険の対象外だが、受診費用などがかからず、薬代の節約につながる。ドラッグストアのように、気軽に薬を販売できる仕組みではないが、2020年12月には日本零売薬局協会が設立されている。