三菱UFJフィナンシャルグループは、2021年9月21日、米MUFG Union Bankの全株式を米U.S.Bancorpに売却すると発表した。完了は2022年1～6月を予定する。株式譲渡の対価として、現金55億ドルとU.S.Bancorpの株式2.9％(25億ドル相当)を受け取る。2022年3月期に特別利益として約1500億円と売却益を見込む一方、2023年3月期以降にこの取引に伴う一時的な費用を計上する見通し。

MUFG Union Bankの事業環境は、デジタル化対応によるIT投資の必要性などから競争力の強化に一定のスケールが求められる状況であることから、より強固な事業基盤を持つU.S.Bancorpに譲渡。U.S.Bancorpは米国で第5位の総資産規模となる。

今後は、U.S.Bancorpと業務提携契約の締結を検討しており、シナジーの享受と米国リテール業務やコマーシャル・バンキング業務への関節的な関与の継続など協業を進める方針。

三菱UFJフィナンシャルグループの株価は1.5％安の632.5円で推移している。