アサヒグループは豪州ビール最大手のカールトン&ユナイテッドブリュワリーズの買収で親会社のアンハイザー・ブッシュ・インベブと基本合意した。買収は2020年第1四半期にも完了する予定。アサヒは2016年に英ＳＡＢミラー傘下のイタリアのベローニなど4社を9000億円で買収、同年にはアンハイザー・ブッシュ・インベブからチェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアのビール事業を9000億円で買収していた。

アサヒはブランドビールを買収することで、プレミアム商品として収益を上げる作戦で、国際化を進めている。日本国内は人口減少でビール需要も減少しており、中核商品のスーパードライをグローバル化させる狙いもあるようだ。週末の株価は上昇していたが、財務負担は大きく、最大2000億円の新株発行を嫌気して、336円安の4702円となっている。