前4月期売上を59億円から60億円、営業利益を7000万円から1億1400万円、純利益を7億8000万円から9億1700万円へ上方修正した。介護用機器の製造販売権については、投資額の回収が長期化することから7100万円の減損損失を計上。持分法適用関連会社への貸付金で3700万円、子会社の銀行借入の債務保証についても9600万円を特別損失に計上した。

連結ベースの特別損失は7100万円となるが、試作・金型製品が好調で、上方修正となり、期末配当も7円から10円へ増配する。株式市場では「マッスルスーツ」が有名だが、主力事業は試作・金型で、ＥＶや時計部品向けが伸びている。マッスルスーツ、ドローン、配膳サービスロボットなどの売上は数億円に留まり、拡販努力が必要。現在発行済み株式総数の3％にあたる37万株、3億円の自社株買いを10月31日まで実施中で、5月末現在では3分の2を買い付けている。菊池製作所の株価は45円高の822円。