大和ハウス工業は、通期経常利益を3520億円から3560億円と1.1％上方修正、純利益を2400億円から2350億円と2.1％下方修正した。中国の関連会社における不正行為の影響などがあったものの、商業施設事業や事業施設事業の業績が堅調に推移した。

建築基準に関する不適合については、不適合があった賃貸共同住宅の改修工事を順次実施。費用として20億円を計上した。中国の関連会社における不正行為については、第三者委員会による調査が継続。一部資産の評価を見直す必要が出てきたことから、不正に流出した資金による影響と合わせて130億円の損失を計上した。

純利益については、中国の関連会社における不正行為に関する影響の税金費用の影響や固定資産の減損損失を計上し、減益となった。

なお、建築基準及び中国関連会社の調査は継続中で、業績予想と異なることがあるとしている。

大和ハウスの株価は151.5円安の2844円で推移している。