（6201）豊田自動織機は、2024年度から2026年度の3年間で総額1兆5000億円規模の成長投資および基盤投資を実施する計画を発表した。この投資は、持続可能な成長を目指し、企業価値の向上を図るためのものだ。

今回の投資計画では、基盤投資に7000億円、成長投資に8000億円を割り当てる。基盤投資では既存設備の維持更新やITインフラへの強化が含まれ、成長投資では物流ソリューション事業やモビリティ関連領域への注力が挙げられる。また、M&Aも積極的に活用し、新たな成長機会を模索する方針だ。

具体的には、物流DX（デジタルトランスフォーメーション）やカーボンニュートラル技術への投資が柱となる。さらに、水素製造技術や燃料電池（FC）ユニットの強化といった次世代エネルギー関連技術にも注力する。これにより、フォークリフトや産業車両分野での競争力向上を目指す。

同社はまた、中期的な目標としてROE（自己資本利益率）6％を2026年度までに達成し、さらに長期的には8％を目指すとしている。この背景には、収益性改善と自己資本の効率化がある。