2月のミシガン大消費者信頼感指数は、前月比9.8%減の64.7と大きく落ち込んだ。前年同月比でも15.9%の低下となり、消費者心理の悪化が鮮明になった。

2月の「現在の経済状況指数」は前月比12.5%減の65.7と、前年同月比では17.3%の大幅な低下となった。また、「消費者期待指数」は64.0と、前月から7.9%低下し、前年同月比では14.9%の下落となった。

一方で、インフレ期待は大幅に上昇した。1年先のインフレ期待は前月の3.3%から4.3%へと急上昇し、2023年11月以来の最高水準となった。2カ月連続の大幅上昇であり、コロナ禍前の2.3～3.0%のレンジを大きく上回る水準にある。長期的なインフレ期待も、1月の3.2%から2月には3.5%へと上昇し、2021年5月以来の最大の月間上昇幅を記録した。

消費者信頼感の急低下とインフレ期待の上昇は、米国経済の先行きに不透明感をもたらしている。耐久財の購買意欲の低迷は、消費活動全体の減速につながる可能性がある。一方で、インフレ期待の上昇は、FRBの金融政策に対する市場の不安を高める要因となるだろう。