注目銘柄

    注目銘柄 2025/1/20 13:51
    (6367) ダイキン工業 業績の拡大と過去最高益の更新
    ダイキン工業は2025年3月期の連結業績見通しで、売上高が前年比3.3%増の4兆5400億円、営業利益が8.4%増の4250億円と、過去最高の業績更新を見込んでいる。特に営業利益は当初予想から30億円上振れする見通しだ。長期的な成長ポテンシャルを考慮すれば、押し目買いのチャンスがあるだろう。この好調な業績の背景には、以下の要因がある。

     北米市場での成長
     データセンター向け空調需要の拡大
     インド市場の急成長

    ダイキンは2025年までに北米市場でシェア首位を目指している。2024年3月期の北米空調事業の売上高は前期比18%増の1兆5759億円に達しており、この勢いは続くと見られる。特にデータセンター向けの大型空調機器「アプライド空調」の需要が好調だ。

    生成AI(人工知能)の需要拡大に伴い、米国でのデータセンター建設が活発化している。ダイキンはこれを大きな商機と捉え、データセンター向け空調事業を強化している。2023年には米国の2社を約300億円で買収し、データセンター向け空調市場で「3強の一角」を占めるまでに成長した。

    ダイキンはインド市場を「一大グローバル拠点化」する戦略を打ち出している。2025年度に売上高2000億円を目指す計画を発表しており、これは当初の目標を前倒しで達成する見込みだ。インドでの生産能力増強も進めており、年間500万台の生産体制を整えることで、さらなるコストダウン効果を図る計画だ。

    ダイキンは環境性能の高い空調機器の開発に注力している。欧州では省エネ暖房機器が好調であり、2024年11月には自然冷媒のR290製品を発売する計画も明らかにしている。このような環境技術への取り組みは、今後の成長を支える重要な要素となる。

    ダイキン工業は、北米市場での成長、データセンター向け空調需要の拡大、インド市場の急成長、環境技術への注力など、複数の成長要因を持っている。これらの要因が相まって、2025年に向けて業績の拡大が期待できることから、注目株として評価されている。

    https://www.asset-alive.com/tech/code2.php?code=6367

株式情報更新 (2月4日)


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