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    意外に知らない日産自動車のルーツ
    (7201)日産自動車は、日本を代表する自動車メーカーであり、その歴史は日本の自動車産業の黎明期にまで遡る。1933年の創業以来、日産は革新的な技術とグローバル展開を武器に成長を続け、現在も世界的なプレゼンスを誇る企業だ。

    ・創業の背景と誕生
    日産自動車の起源は、1910年代に日本国内で創業したいくつかの小規模な自動車メーカーにある。その中でも特筆すべきは、1911年に創業した快進社だ。同社は日本で初めて自動車製造を手掛け、「DAT号」と呼ばれる車両を生産していた。DAT号の名前は、創業者である田健治郎、青山禄郎、竹内明太郎の頭文字に由来する。

    1920年代になると、快進社は商用車や乗用車の生産を本格化させ、国内市場で一定の地位を築いた。しかし、当時の日本市場は規模が小さく、事業拡大には資金力が必要だった。この課題を解決するため、快進社は1931年に他の自動車関連企業と合併し、「ダット自動車製造株式会社」が誕生した。

    ・日産の誕生と成長
    1933年、ダット自動車製造は資本増強を図り、横浜に拠点を置く日産コンツェルンに吸収される形で「日産自動車株式会社」が誕生した。創業当初から国産車の生産に力を注ぎ、1930年代には「ダットサン」ブランドで小型車市場を開拓した。このダットサンブランドは、戦後の復興期に輸出車両としても成功を収め、日産をグローバル企業へと成長させる原動力となった。

株式情報更新 (12月18日)


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