（4689）ＬＩＮＥヤフーが、完全子会社のZフィナンシャル株式会社（ZF）を吸収合併する方針を固めた。この合併の主な目的は、グループ内の経営資源を最適化することだ。ZFは現在、ＬＩＮＥヤフーグループの国内金融事業領域における中間持株会社として機能している。この再編により、グループ全体の経営効率を高め、競争力の強化を図る狙いがあるとみられる。

ＬＩＮＥヤフーは、インターネット広告事業やイーコマース事業、会員サービス事業などを展開する大手IT企業だ。2024年9月末時点の資本金は約2487億円、発行済株式数は約71億株。一方、ZFは2019年5月に設立された比較的新しい会社で、グループ会社の経営管理を主な業務としている。資本金は約397億円、発行済株式数は約159万株。

また、ＬＩＮＥヤフーは2025年4月にも、実質的に保有するPayPay(ペイペイ)銀行の全株式を、傘下のスマートフォン決済最大手PayPayに譲渡する方針だ。ペイペイの決済アプリを様々な機能を持つ「スーパーアプリ」に進化させることを目指す。