良品計画の株価は前場で2,931.5円となり、前取引日の終値から大幅に上昇した。同社は11月15日に経営方針説明会を開催し、今後の成長戦略を発表したことが市場に好感され、株価が一段高となった。

この経営方針説明会では、世界での成長に向けた「8つの成長ドライバー」が紹介され、特に出店拡大やマーケティング戦略、重点カテゴリーの強化が注目された。国内では生活圏への出店を継続し、収益性を重視する一方で、海外では東アジアでの安定出店と東南アジアでの出店加速を進める方針だ。また、生産の内製化による原価低減や商品開発力の向上も推進されることが強調された。

財務方針としては、店舗網拡大のための投資を最優先にキャッシュを配分し、ROA・ROE目標値を15%とした。また、配当性向30%の維持と外部格付けA格の維持を目指すとしている。同社は、これらの施策により世界での成長に挑戦し、早期に営業収益1兆円、営業利益率10%以上の達成を目指すとしている。