パウエルFRB議長は、ダラスでの講演で、現在の強い経済状況を踏まえ、利下げを急ぐ必要はないとの見解を示した。パウエル議長は、低失業率、活発な消費支出、企業投資の増加など、現在の経済が全般的に堅調であると評価した。これにより、FRBは金利政策の決定において慎重なアプローチを取ることができるとしている。

この発言を受け、市場では2025年の利下げ回数の予想が下方修正されている。9月時点でFRB当局者は2025年に4回の利下げを示唆していたが、現在のウォール街の予想は2回程度となっている。FRBは12月の次回会合で0.25%ポイントの利下げを決定する可能性が高いが、その後の政策方針については不透明感が増している。