ワタミは、アメリカのサンドイッチチェーン「SUBWAY（サブウェイ）」の日本国内でのフランチャイズチェーン（FC）展開を開始すると発表した。ワタミは米サブウェイと日本国内でのFC展開契約を結び、さらに米サブウェイの日本法人を買収した。この契約により、ワタミは今後10年間、日本においてサブウェイを独占的に展開する権利を得る。

サブウェイは、世界100以上の国と地域で約3万7000店を展開している大手サンドイッチチェーンだ。消費者はパンの種類や野菜の量、ソース、トッピングを自由に選べることが特徴で、注文に応じて従業員が目の前で商品を作るスタイルが採用されている。日本では1991年にサントリーホールディングスが日本サブウェイを設立し、外食事業の一環として展開を開始した。最盛期の2014年には500店舗近くまで拡大したが、その後は縮小傾向にあった。

ワタミはこれまで宅配給食や居酒屋事業を中心に展開してきたが、今回のサブウェイ事業参入によりファストフード市場にも進出し、収益基盤の拡大を図る。特に若者層やアルコール離れが進む中で、新たな市場としてファストフード事業への期待が高まっている。ワタミは現在178店舗あるサブウェイを3000店舗規模まで拡大する計画だ。

今後、商業施設や駅前などへの出店を加速させることで、日本国内でのサブウェイブランドの再構築と拡大を目指す。