リョービは、メキシコ子会社であるアールディシーエム（RDCM）の工場建屋拡張と鋳造設備等の増強を発表した。投資額は約14億円で、工事は2024年7月に着工し、2025年4月の完成を予定している。今回の設備投資は、北米における電動車部品の需要増加に対応するためのもの。RDCMは2007年に設立され、北米の自動車メーカー各社へアルミダイカスト製品を供給している。

工場建屋の建築面積は8,500平米拡張され、新たに5台の大型ダイカストマシンが設置される。これにより、生産能力は従来比約25％向上し、年間約3万トンとなる。リョービは今回の設備投資により、電動車部品の需要拡大に迅速に対応し、グローバル市場での競争力を強化するとしている。

リョービは、産業機械メーカーのＵＢＥマシナリー社へ型締力6,500トンのダイカストマシンを発注した。2025年3月頃に予定している「ギガキャスト」向け超大型ダイカスト製品の試作サービス提供に向けて、工場建屋新設を含め、準備を進めていた。

リョービはアルミダイカスト製品の製造・販売を行う企業であり、世界16カ国・地域に拠点を持つグローバル企業である。自動車部品をはじめ、建設機械部品や産業機械部品など、幅広い分野に製品を供給している。