券売機大手の高見沢サイバネティックスとパナソニックコネクトは、立ち止まらずに通過できる「ウォークスルー型顔認証改札機」を開発し、大阪メトロが採用して2024年度末までに全133駅に導入される。大阪メトロが提供する「e METRO」アプリで利用者が事前に顔画像を登録し、乗車券と本人の情報を紐づけておくことでスムーズに改札を通過できる。

大阪メトロは2025年の大阪・関西万博をにらんでおり、いち早く導入が進むが、このゲートは鉄道市場だけでなく、オフィスなど一般市場にも市場が拡がる可能性が高い。高見沢サイバネティックスは、券売機やホームドアが全社の売り上げの50～60％を占める。オフィスビルに合わせてデザイン性を高めたゲートやスペースのない図書館などでも導入できるゲートや、防水仕様など多様なゲートをそろえており、対象市場をさらに広げることができると意欲を見せている。