安永は、2016年11月に新技術開発のコアとなる集電箔への特殊加工を発表したことに加え、独自の「微細金型形成技術」を用いてリチウムイオン電池の極板表面に孔（あな）加工を行うことで、電池性能を向上させる研究開発を行ってきた。このたびリチウムイオン電池（正極材：リン酸鉄リチウム）の集電箔への特殊加工を独自に開発し、電池寿命を従来品比12倍以上に向上させる事に成功した。充電時間の短縮、充放電サイクル寿命の向上、電解液含浸時間の短縮など、複数の特性向上が確認出来たとしている。

特に急速充電を行う場合、一定時間でより多くの充電が可能となり、極板表面に孔加工を施した電池は、劣化を抑制するため、より長期間にわたって繰り返し電池を使用することができる。