東芝は太陽光発電だけで1日35キロメートル走行できるＥＶ用高効率太陽電池パネルを開発したと、報じられている。２枚の異なる太陽電池を重ねたパネル構造で上部パネルで電気に変換させ、下部パネルで発電するようだ。発電効率は、普及しているシリコンパネルの世界最高水準を上回るとしている。2023年度から自動車メーカーと試験を始め、25年度の実用化を目指す。

低コストで高効率なタンデム型太陽電池として期待が高い「透過型亜酸化銅（Cu2O）太陽電池」と見られる。既存のタンデム型太陽電池は製造コストがシリコン単体の太陽電池と比べて数100倍～5000倍と高いことが課題だが、東芝は銅と酸素で構築することで、コストダウンするようだ。