ダイセルの2021年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益は59.2％減の38億円となった。通期は38.6％減の195億円を計画しており、進捗率は19.4％となっている。自動車生産台数の減少や様々な産業において需要が低迷したことが影響した。

主なセグメント別では、スマート事業の営業利益は53.1％減の5.9億円。液晶表示向けフィルム用の酢酸セルロースや高機能フィルムなどがディスプレイ需要の低迷で販売数量が減少した。

マテリアル事業の営業利益は14.2％減の38億円。酢酸などの需要減少や市況下落などから減収となった。

エンジニアリングプラスシック事業の営業利益は28％減の39億円。自動車生産台数の減少やスマートフォンの需要低迷などで減収となった。

ダイセルの株価は39円安の709円で推移している。