注目銘柄

    注目銘柄 2025/4/22 09:09
    (8031) 三井物産 CO2削減へ合成燃料スタートアップに出資
    (8031)三井物産は、二酸化炭素(CO2)排出量削減に寄与する合成燃料製造の米インフィニウムに約10億円を出資した。インフィニウムはグリーン水素とCO2から合成燃料を製造する技術で業界をリードし、テキサス州の初号プラントは既に稼働。アマゾンの輸送車両向け燃料や、今後は航空燃料(e-SAF)への展開も計画されている。

    三井物産は今年2月にも、異なる技術で合成燃料を開発する米トゥウェルブ社への出資を発表しており、合成燃料分野での連続投資となる。トゥウェルブ社はCO2電解技術を用いた合成燃料製造で、航空・海運分野の脱炭素化に向けた商用プラント建設を進めている。

    合成燃料は、既存インフラを活用できる「ドロップイン燃料」として、電化が難しい航空・船舶・長距離輸送分野でのGHG排出削減策として期待が高まる。化石燃料比で90%以上の排出削減効果が見込まれ、今後の本格普及を見据えた技術・事業モデルの多様化が進む。

    三井物産は、CO2回収・貯留(CCS)から合成燃料製造、クレジット創出・販売まで、カーボンバリューチェーン全体で事業を拡大。複数の有望スタートアップとの連携を通じて、知見を蓄積し、カーボンニュートラル燃料のグローバル展開とバリューチェーン価値の最大化を目指している。今後も規模感のある脱炭素燃料事業の創造を加速し、カーボンマネジメント産業の中核企業として存在感を高めていく構えだ。

株式情報更新 (4月22日)


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