（3662）エイチームが、東証プライム市場の維持を目的に、2025年7月期から2028年7月期までの中期経営計画において、100億円をM&Aに投資する方針を発表した。

エイチームは、ゲーム事業を主軸に、ライフスタイルサポート事業やEC事業を展開しているが、近年は成長戦略の一環として事業ポートフォリオの強化を進めている。東証プライム市場の上場維持基準を満たすため、企業価値の向上が急務となっている。

今回の中期経営計画において、持続的成長を支える新たな事業領域の確立を目指し、100億円規模のM&A投資を計画。特にシナジー効果が期待できるデジタルサービス領域や、既存事業との相乗効果が見込める企業の買収を視野に入れている。

キャッシュフロー計画では、営業活動で60億円、レバレッジ調達で100億円を確保。うち150億円をM&Aに、70億円を株主還元に充てる予定だ。総還元性向は2025-2028年度平均で100%以上を維持し、累計40-50億円の還元を約束する。

2024年時点でのエイチームの時価総額はプライム市場の基準を下回る水準にあり、株式市場では「M&A戦略の実行が上場維持に向けた鍵を握る」との見方が強まっている。

https://www.asset-alive.com/thema/?mode=show&tid=3662