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2025/2/7 10:51
(7203) トヨタ自動車 ROE目標20%に、株主還元を積極化
低燃費のHEV(ハイブリッド車)という看板を新型プリウスは脱ぎ捨てた。TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用したプラットフォームで低燃費を実現したはずだが、新型では明らかに燃費が落ちている。代わりに拘ったのはデザインで、低床車にすることで、スポーティ感を出し、若者層にアピールした。
しかし、従来のファン層は高齢者が多い。高齢者にとって、低床車は乗り降りが不自由だ。見た目の格好良さを優先させた分、空気抵抗係数は新型のほうが悪化してしている。これが燃費の悪化を招いている。フロントにもリアにも大人4人がなんとか座れるスペースは確保されているものの、ロングドライブでは疲労感も高まる。
先代の豊田章男社長は「プリウスだけは残したい」と意気込みを見せたが、設計コンセプトが完全に変わっている。ADAS(先進運転システム)では、自動ブレーキや高速道路での安定性は増しているものの、満足感という点では及第点はつけられない。
トヨタは腐っても鯛だ。年間売上高45兆円は断トツで、ライバルの海外メーカーは勝手に脱落していく面もある。安全性に拘ることはよく分かる。それでこそトヨタだが、開発スピードを上げ、多様化に対応することも必要だろう。
自己資本利益率(ROE)の目標を2倍に引き上げるとの報道からトヨタを見る目が変わっている。資本効率の改善策として、保有株式の売却と株主還元の一段の強化が期待される。2030年前後にROE20%を達成することは、もはや市場との約束になっている。具体的な動きが出てくれば、株価倍増も夢ではない。
https://www.asset-alive.com/tech/code2.php?code=7203
しかし、従来のファン層は高齢者が多い。高齢者にとって、低床車は乗り降りが不自由だ。見た目の格好良さを優先させた分、空気抵抗係数は新型のほうが悪化してしている。これが燃費の悪化を招いている。フロントにもリアにも大人4人がなんとか座れるスペースは確保されているものの、ロングドライブでは疲労感も高まる。
先代の豊田章男社長は「プリウスだけは残したい」と意気込みを見せたが、設計コンセプトが完全に変わっている。ADAS(先進運転システム)では、自動ブレーキや高速道路での安定性は増しているものの、満足感という点では及第点はつけられない。
トヨタは腐っても鯛だ。年間売上高45兆円は断トツで、ライバルの海外メーカーは勝手に脱落していく面もある。安全性に拘ることはよく分かる。それでこそトヨタだが、開発スピードを上げ、多様化に対応することも必要だろう。
自己資本利益率(ROE)の目標を2倍に引き上げるとの報道からトヨタを見る目が変わっている。資本効率の改善策として、保有株式の売却と株主還元の一段の強化が期待される。2030年前後にROE20%を達成することは、もはや市場との約束になっている。具体的な動きが出てくれば、株価倍増も夢ではない。
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