第3四半期累計期間（2024年4-12月）の業績は、売上収益が前年同期比9.8%増の3兆5,282億円、営業利益が86.3%増の4,175億円となった。米国でのVYVANSEの後発品参入遅れや、血漿分画製剤、消化器系疾患、オンコロジーなどの主力事業が好調だった。

2025年3月期通期の業績予想を上方修正し、売上収益を前回予想比2.5%増の4兆5,900億円、営業利益を29.8%増の3,440億円とした。市場予想の3134億円を上回る。VYVANSEの増益や研究開発費の節減が寄与する見込みだ。

また、資本効率向上と株主還元拡充のため、最大1,000億円、2,850万株を上限とする自社株買いを実施する。取得期間は2025年2月17日から5月31日までだ。

武田薬品は主力製品の好調や経費抑制により業績が上振れ、株主還元も強化する方針を示した。

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