タイとベトナムの首相が、エヌビディアCEOのジェンスン・フアン氏と会談し、AI革新を加速させるための取り組みについて議論した。この動きは、南アジア地域におけるAIの発展を象徴するものだ。

フアン氏は訪問中、バンコク拠点のクラウドインフラ企業「SIAM.AI Cloud」と共にAIに関するトークイベントを行い、またベトナムでは同国政府と共同でAI研究開発センターを設立することを発表した。さらに、ベトナム最大手企業の一つであるVingroupが出資する医療テクノロジースタートアップ「VinBrain」を買収したことも明らかにした。

カナダ、デンマーク、インドネシアなどもエヌビディア技術を活用したAIインフラの構築を進めている。またインドと日本で開催したAIサミットでは、金融、医療、製造業などの分野で主権AIプロジェクトが発表された。

AIは、地域データと地元の労働力を活用し、各国が独自のAIインフラを築くための新しいフロンティアとなっている。タイとベトナムでの取り組みは、その実現に向けた大きな一歩だと言える。