出光興産は、米Hatch Blueと、日本でのブルーカーボン事業の創出に向けた共同検討を8月より開始する。Hatchは、海洋資源分野のスタートアップに投資を行っている企業で、出光興産は、Hatchが組成したファンド「Blue Revolution Fund」にも出資した。連携を通じて出光興産は、将来有望なCO2吸収策となり得る海洋資源・ブルーカーボン分野のスタートアップやアカデミアと関係を構築する。

ワカメやアカモクなどの海藻、アマモなどの海草、湿地・干潟、マングローブ林の働きによって海中に吸収され、貯蔵された炭素であるブルーカーボンは、CO2吸収源として注目されている。海に囲まれた日本では、その地理的特定を生かす新技術として期待されてきた。出光興産の製油所などの事業所近海での藻場の育成、環境にやさしい水産養殖、CO2回収・海底貯蔵などの実現などの取り組みを進める。