ダイキン工業は、2021年度から2025年度までの戦略経営計画「FUSION25」を策定した。2023年度の中期実行計画として、売上高3兆1000億円、営業利益率10.5％とし、さらなる事業拡大に向け、8000億円を超える投資を実行する。2025年度に、売上高3兆6000億円、営業利益4300億円（営業利益率約12％）を目指す。投資計画は3年累計で、設備投資に4460億円、研究開発投資に2260億円、デジタル投資に1370億円となっている。

最大市場である北米空調事業では、住宅用、ライトコマーシャル事業での省エネ機器の拡大、大型空調機を本格展開し、2025年度に北米市場首位を目指す。欧州で伸びるヒートポンプ暖房の増産投資やインドでの事業拡大も加速する。インドは30年の空調の設置台数が20年の4倍に拡大する見通しで、生産能力を2倍に高める。M&A投資枠は設定していないが、今後3年間のM&Aの規模については3500億円程度を想定しているようだ。