ＱＤレーザは、行使価額修正条項および行使停止条項付新株予約権を発行し、約35億円を調達する。光通信用量子ドットレーザの量産化に世界で初めて成功しており、量子ドットレーザ事業に充当する。結晶成長装置をはじめとした生産設備の増設及びクリーンルームの新設による生産能力拡大に24億円、人材獲得及び育成のための投資資金に3億円、広告宣伝費2億円を充てる。Ｍ＆Ａ、資本業務提携に向けては6億円を準備する。

ＱＤレーザは、シリコンフォトニクス用のレーザチップとして、高温度動作特性に優れた量子ドットレーザをベンダー各社に、提供しており、その特性から特に高温動作が必須であるデータセンター、５Ｇ基地局などのアプリケーションを皮切りに、自動運転用LiDARや電子機器の中のチップ間通信など、非常に幅の広い用途における利用が期待されている。新株予約権が全て行使された場合の希薄化率は14.3％の見込みで売り先行。