スリー・ディー・マトリックスは、2021年12月27日、開発を進めている次世代止血材「TDM-623」において、欧州子会社が臨床試験フェーズ1における患者への投与が完了したと発表した。欧州での臨床試験は、脳神経外科の領域を対象とし、ベルギーの医療施設で開始し、安全性を評価した後、フランスとイギリスの医療施設を追加して有効性を評価する計画。フェーズ2への移行は2022年3月完了を予定し、2022年11月の完了を予定する。

次世代止血剤「TMD-623」は、上市済みの「PuraStat」と比べてペプチド原価が低く抑えられることや流通経路で冷凍管理が必要がないことからコスト低減が見込まれるとしている。

スリー・ディー・マトリックスの株価は8.7％高の587円で推移している。