キッズウェル・バイオは、2021年12月6日、乳歯歯髄幹細胞を活用した次世代の細胞医薬創製プロジェクトで、バイオミメティクスシンパシーズが所有する培地開発技術と乳歯歯髄幹細胞を組み合わせ、疾患指向性のある乳歯歯髄幹細胞を取得可能とする新規培養法の開発で委託開発契約を締結したと発表した。

根治が難しい疾患等に対する次世代の細胞医薬として「デザイナー細胞」が注目されている。デザイナー細胞とは、既存の細胞医薬に新たな機能を付加し、より高い治療効果や疾患部位に細胞を届けやすくする指向性の強化といった効果を狙うもので、バイオミメティクスシンパシーズは細胞にこのような機能を付加することに適した培地の開発技術を保有している。バイオミメティクスの開発経験とキッズウェル・バイオの乳歯歯髄幹細胞を組み合わせることで、骨・神経疾患の適正のある乳歯歯髄幹細胞の細胞特性を強く残したまま、さらに疾患部位指向性を強化した細胞の取得を目指すとしている。

技術基盤の確立に至れば、将来の重要な成長ドライバーとして位置付けている再生医療事業において大きなプラットフォームの獲得となり、乳歯歯髄幹細胞に適正のある疾患に併せた新たな医療の提供に大きく前進できるものと見込むとしている。

キッズウェル・バイオの株価は4.31％安の444円で推移している。