日機装は、米ジョビー・アビエーションと垂直離着陸機「eVTOL（イーブイトール）」の部品を共同開発する。ジョビーには、トヨタが2020年に約4億ドル（約425億円）を出資しており、2023年に米国連邦航空局（FAA）から、史上初となる電動エアタクシーの安全認証取得を目指している。2024年に米4都市でサービスを開始し、2026年までに売上20億ドルを達成し黒字化する目標も掲げている。

21年内にトヨタと協力して設計した機体製造施設の建設に着手する予定で、日機装との提携もこれに呼応したものと見られる。日機装はエアバスの共同開発パートナーで、翼にエンジンを懸架する部品などの実績がある。エンジンの逆噴射装置に使うカスケードでは、全世界で90％以上のシェアを持ち、航空機事業の売上は全売上の1割を占めている。