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2021/1/12 08:26
(4519) 中外製薬 関節リウマチの治療薬「アクテムラ(トシリズマブ)」と「ケブザラ(サリルマブ)」が新型コロナウイルスの治療に有効
英政府は、関節リウマチの治療薬「アクテムラ(トシリズマブ)」と「ケブザラ(サリルマブ)」が新型コロナウイルスの治療に有効と発表した。「アクテムラ」は、戦略的アライアンスを締結しているスイスのロシュ社傘下のジェネンテック社が昨年3月25日から治験を行い、世界7工場で増産体制を整備している。中外製薬にはロイヤリティ収入が期待される。
英政府によると、抗炎症薬「デキサメタゾン」に比べて、死亡リスクが24%下がると結論づけられ、患者が集中治療室に入る期間も一週間程度短縮できたという。日本国内では昨年5月15日から重篤肺炎患者10人を対象に治験が始まっており、第3相臨床試験に進むことで、21年内の製造販売承認を目指している。中外は海外の臨床試験や販売はロシュに任せることで、効率経営することから、収益が急拡大している。ロシュが「アクテムラ」の販売を拡大することで、中外の営業利益増に直結する。
※「ケブザラ」は、米リジェネロン・ファーマシューティカルズが治験を行っていたが、有意な結果が得られず、米国での治験を中止した経緯がある。
英政府によると、抗炎症薬「デキサメタゾン」に比べて、死亡リスクが24%下がると結論づけられ、患者が集中治療室に入る期間も一週間程度短縮できたという。日本国内では昨年5月15日から重篤肺炎患者10人を対象に治験が始まっており、第3相臨床試験に進むことで、21年内の製造販売承認を目指している。中外は海外の臨床試験や販売はロシュに任せることで、効率経営することから、収益が急拡大している。ロシュが「アクテムラ」の販売を拡大することで、中外の営業利益増に直結する。
※「ケブザラ」は、米リジェネロン・ファーマシューティカルズが治験を行っていたが、有意な結果が得られず、米国での治験を中止した経緯がある。