第2四半期にあたる4－9月売上を500億円から600億円、営業利益を85億円から120億円、経常利益を90億円から120億円、純利益を60億円から80億円へ上方修正した。営業利益は第1四半期に計上した郡山水害の保険金15億円を含んでおり、今後の回復傾向には不透明感があるとしていたが、自動車向けやスマホ向けが想定より早期に回復している。ヒロセ電機はファーウェイとの取引があるため、米国政府の輸出規制強化により、駆け込み需要が発生した可能性もありそうだ。

世界的に減少していた自動車の販売台数が回復し、自動車向けのコネクターはやや持ち直しているようだ。車載向けやと基地局、ネットワーク機器向けの新製品を展開したことも業績を押し上げた。会社側は通期売上を5.6％減の1150億円、純利益を15.1％減の130億円と据え置いたが、上方修正で一転増益の可能性も出てきた。