タカラバイオは、2019年6月27日、創薬研究に最適なヒト
iPS細胞由来腸管上皮細胞の販売を開始したと発表した。
新薬開発過程では、薬剤の効果や安全性判断に候補医薬品のヒト体内での代謝や吸収を評価する試験が行われる。開発初期段階では、入手が容易な株化された細胞や実験動物を利用するが、ヒトと動物の種差や株化細胞とヒト細胞の代謝機能のちがい、倫理的な問題などが指摘されている。このような課題を解決する手段として、
iPS細胞から作製した細胞を評価に用いる試みが注目されている。
タカラバイオの株化は32円高の2053円で推移している。