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2019/3/26 09:18
(5333) 日本ガイシ 自動車排ガス浄化用触媒担体(ハニセラム)が期待外れ
3月通期売上を4700億円から4620億円、営業利益を700億円から630億円、純利益を440億円から345億円へ下方修正した。中国自動車販売の減少で、自動車排ガス浄化用触媒担体(ハニセラム)の出荷が低調、同じく中国携帯基地局の投資が停滞し、セラミックパッケージの需要も減少している。半導体製造装置用製品需要も減少している。本業の電力ガイシは当初から減収減益を予想していたが、赤字幅が65億円から85億円へ拡大する。
中国の李克強首相は、大気汚染対策として「青空を守る戦い」の成果を強調し、自動車排ガス規制「国6b」の導入を今年7月1日からと4年前倒しの方針を示している。窒素酸化物(NOx)に対する排出規制値は50%の向上を求める厳しい内容となっており、日本ガイシは中国で排ガス浄化用セラミックスの生産を強化するとしていただけに、意外感がある。中国地場メーカーは基準を満たす技術開発が遅れており、コストも高まるため、排ガス基準のないEVへ生産を集中する可能性がありそうだ。ガイシや特殊陶業にはビジネスチャンスと見られていたが、空振りか。
日本ガイシの株価は17円高の1646円。
中国の李克強首相は、大気汚染対策として「青空を守る戦い」の成果を強調し、自動車排ガス規制「国6b」の導入を今年7月1日からと4年前倒しの方針を示している。窒素酸化物(NOx)に対する排出規制値は50%の向上を求める厳しい内容となっており、日本ガイシは中国で排ガス浄化用セラミックスの生産を強化するとしていただけに、意外感がある。中国地場メーカーは基準を満たす技術開発が遅れており、コストも高まるため、排ガス基準のないEVへ生産を集中する可能性がありそうだ。ガイシや特殊陶業にはビジネスチャンスと見られていたが、空振りか。
日本ガイシの株価は17円高の1646円。