注目銘柄

    注目銘柄 2025/4/17 07:33
    (7011) 三菱重工業 ガスタービン生産30%増へ 500億円投じシェア首位を死守
    (7011)三菱重工業は発電用ガスタービンの増産に踏み切る。高効率機「M501JAC」(単価約70億円)を中心に、2027年3月期までに生産能力を足元比で3割高める計画だ。投資額は約500億円で、兵庫・高砂工場などでブレード加工ラインを増設し、関連人員も1割増員する。​

    世界市場では同社ブランド「Mitsubishi Power」が2023年の容量ベースシェア36%で2年連続首位を確保した。競合は米GEベルノバ、独シーメンス・エナジーの2社で、3社が寡占する構図が続く。

    需要面では、電力の脱炭素移行に伴う天然ガス火力の再評価に加え、データセンター向け予備電源として大容量・可変出力タービンへの引き合いが北米、中東で拡大。M501JACは30%水素混焼を商用機で実証済みで、水素100%燃焼の量産も視野に入れる。​

    エナジーシステム事業でガスタービン複合発電(GTCC)を核に、原子力・蒸気タービン・CO₂回収設備などを手掛ける。サービス収益比率が高く、長期保守契約(LTSA)の積み上げで安定キャッシュフローを確保するモデルだ。

    4月16日終値は2,561円。52週高値2,931円に対して約13%下に位置し、GTCCの堅調受注とサービス利益率の上昇が続けば、2026年度に経営計画のROE12%超が視野に入り、株価は高値更新余地があると判断する。

株式情報更新 (4月18日)


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