11月のISM製造業景況感指数は、8か月連続で縮小したものの、前月よりも縮小ペースが緩やかになった。製造業は48.4%と、10月の46.5%から1.9ポイント上昇した。

新規受注指数は50.4%となり、7か月ぶりに拡大に転じたが、その勢いは弱い。10月の47.1%から3.3ポイント上昇した。一方で、受注残指数は41.8%と前月比0.5ポイント減少し、依然として強い縮小を示している。

生産指数は46.8%で、10月の46.2%からわずかに改善したものの、依然として縮小を示している。雇用指数も48.1%と改善し、10月の44.4%から3.7ポイント上昇したが、縮小状態が続いている。供給者納期指数は48.7%で、10月の52%から3.3ポイント低下し、納期が短縮していることを示している。

11月には食品・飲料・タバコ製品やコンピュータ・電子製品など2つの主要産業が拡大した一方で、印刷関連活動やプラスチック・ゴム製品など11産業が縮小した。これらの動向から見ても、米国製造業全体としてまだ回復には時間を要する状況だ。