三菱UFJフィナンシャル・グループが、ロボットアドバイザー最大手のウェルスナビを完全子会社化する方針を固めた。近くTOB（株式公開買い付け）を実施し、全株式の取得を目指す。ウェルスナビの時価総額は約627億円で、追加取得に約530億円必要。

三菱UFJは2024年3月にウェルスナビの15%強を出資し、協力関係を築いてきた。ウェルスナビの時価総額は627億円であり、追加取得を目指す株式は530億円ほどに相当する。三菱UFJはこの買収を通じて、スマートフォンアプリなどで最適な金融商品を提案するサービスの開発を加速させる計画だ。

ウェルスナビの預かり資産は約1兆3000億円規模で、「マネー・アドバイザリー・プラットフォーム（MAP）」事業を26年度までに立ち上げる。三菱UFJはauカブコム証券も完全子会社化することで、顧客基盤の拡大と競争力強化を図っている。