2024年3月期売上は4.9％増の9672億円、営業利益は0.8％減の4950億円、純利益は1.8％増の3696億円となった。売上高営業利益率は51.2％と高水準を保っている。調達コストを削減し、売上高に占める粗利率は83％を超え、過去最高に達した。25年3月期業績予想は非開示だが、中国の景気持ち直しなどで最高益を見込む。

大幅反発で下げ幅の半値戻しを達成、下値にアイランドリバースを残している。一目均衡表の雲を突破できれば、全値戻しのイメージとなる。配管外付け式の気体流量計、インク等消耗品不要の食品包装向けUVレーザープリンタなど、開発力の高さも魅力。

配当性向は約20％にすぎず、市場平均並みの3割に増配するだけでも株価は上がる。2兆5000億円を超える利益剰余金の使途が課題となりそうだ。