ダイキン工業は、アライアンスエアープロダクツとCM3ビルディングソリューションズを300億円で買収した。ダイキンは空調の世界市場ではシェア首位だが、米国のシェアは首位のトレイン・テクノロジーズのシェア21％に次いで、17％で2位となっている。住宅向けなどの小型空調で売上が1兆円を超える見込みだが、データセンター向け大型空調の関連企業を取り込むことでシェアを拡大する。アライアンスは、空調機器の基幹部材である冷気を送る機器が主力で、CM3ビルディングはビルなど事業所のエネルギー管理を手掛ける。

米国ではデータセンタ関連市場が年率10％以上で成長すると見られており、2025年までに米空調市場でシェア首位を目指す。大型のデータセンターでは空調の設備やシステムが一式で1件当たり数十億円の売り上げが見込めるとしている。ダイキン工業は、成長に寄与すると判断されれば1000億円超の大型案件も検討する。